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Vol.28 英語で名言集
ローマ帝政を築いたカエサルの男の流儀
The die is cast.
<解説>
誰もが耳にしたことがあるこの言葉は、古代ローマの軍人、ユリウス・カエサルが軍を率いてガリアとローマの国境であるルビコン川を越える時に言ったとされている。
元老院の許可なく、軍隊を率いたまま本国に帰国することは禁じられており、軍隊を解散せずに国境を超えた場合はローマ国家に対する反逆とされていた。
しかしカエサルは、自派の護民官がローマを追われたことを名目に軍を率いてルビコン川を越え、内戦に突入した。
賽を投げたなら、もう勝負は始まっているため、後戻りはできないという覚悟と決意を示す意味で使われる。
大きな決断をするには不退転の覚悟で臨まなければならない、という男の流儀が窺えるが、カエサルの豪胆さは下記の引用からも推し量ることができる。
■ユリウス・カエサルが残した名言たち
I came, I saw, I conquered.
来た、見た、勝った。(ゼラの戦いでの勝利を知らせる報告の手紙で)
I will read it tomorrow.
明日読もう。(暗殺される当日、暗殺を警告する書面を見て)
I am Caesar, not Rex.
わたしは王ではない。カエサルである。
It is better to create than to learn.Creating is the essence of life.
学習より創造である。創造こそ生の本質なのだ。
I had rather be first in a village than second at Rome.
ローマで二番になるより村で一番になりたいものだ。
カエサルの最期の言葉は、暗殺された際に言った「And you, sun?(ブルータス、お前もか)」とされているが、生前より戦争や陰謀などで幾度も死を覚悟していたことから、死ぬことさえも恐れていなかったと言われている。その堂々たる生き様は、この言葉に集約されている。
Cowards die many times before their actual deaths.
臆病者は、実際の死を迎える前から、すでに何度も死んでいる。